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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

ひがたにくるトリ、どんなトリ?

2025年12月10日
名古屋 二宮 準子
皆さま、こんにちは。
名古屋自然保護官事務所の二宮です。
長かった夏が過ぎ、秋がようやく訪れたと思ったら、急に寒波到来。
私たちの事務所に隣接する稲永公園の木々の赤や黄色に色づいた葉も、
あっという間に落ちてしまいました。青空とのコントラストがとても綺麗だったのに残念。

この時期、日中に見られる干潟の潮位は1mを下まわらない日が増えてきます。
そんな干潟でも、ダイサギは長い脚ですくっと立ち、身をかがめて首を伸ばし、
ボラをゲット!なんだか誇らしげです。


さて、去る11月22日(日)、名古屋市が主催する「藤前干潟ふれあい事業」の大人気イベント、
「ひがたにくるトリ、どんなトリ?」が開催され、スタッフとして参加しました。
まずはじめに、名古屋市職員の方から、藤前干潟がごみの埋立処分場となるところを、
市民を中心とした運動により計画が中止され、藤前干潟が守られたことについてお話がありました。
次に、藤前干潟にはどんな鳥が渡ってくるか等の説明のあと、
いよいよフィールドスコープ(望遠鏡)を使っての観察タイムです。
スタッフがスコープの使い方、鳥のいる場所、名前、特徴などを説明します。
会場である名古屋市野鳥観察館からよく見える場所でミサゴが魚を捕獲したり、
ハマシギが大群でやってきて一斉に飛び立つ様子を見ることができて、あちこちから歓声があがります。
 
次に、大人も子供も楽しめるお待ちかねのカモのデコイ塗りの時間です。
デコイとは、昔、狩猟のため「おとり」として使われた木彫りの鳥の模型です。
まず、デコイを使って藤前干潟に鳥たちが集まる様子を寸劇で紹介しました。
私たちもカモやハマシギとして登場。皆さん、温かい眼で(?)見守ってくださいました。
 
そしてお待ちかね、デコイ塗りの時間。何色にしよう~と最初は戸惑った様子でしたが、
段々と調子があがり、皆さん思い思いの色で塗っていきます。
オリジナルカモも出現、完成したデコイは、参加の記念にお持ち帰りいただきました。
藤前干潟が鳥たちにとって大切な場所であることを楽しく学べる楽しいイベントでした。
 
 

【ダイサギのその後・・・】
ゲットしたボラを丸飲みし、喉?首?がボラの形をしていました・・・